第2回 実業団対抗ゴルフ選手権 東海決勝大会 レポート

2012年4月、榊原温泉ゴルフ倶楽部にて「第2回実業団対抗ゴルフ選手権 東海決勝大会」が開催されました。 この競技への参加資格は ・第2回岐阜県実業団対抗ゴルフ選手権(H23.5 谷汲CC) 上位15チーム ・第2回愛知県実業団対抗ゴルフ選手権(H23.11 京和CC) 上位15チーム ・第2回三重県実業団対抗ゴルフ選手権(H23.11 榊原温泉GC) 上位15チーム ・第1回実業団対抗ゴルフ選手権 東海決勝大会(H23.5 京和CC) 上位10チーム となっており、大会当日は有資格者47チームの参加にて行われました。 早朝からのスタートにも関わらず各企業からの応援ギャラリーがティーグラウンドを取り囲み、この大会に賭ける企業の意気込みが伝わります。 当日は終日曇りの天気予報でしたが、トップスタートの時間から雨が降り始め、止むことなく終日に渡って降り続く天候。特に昼からは雨の勢いも増し、傘も飛ぶほどの強風で空気が冷え込み、ゴルフには過酷な状況となりました。 そんな状況下、参加選手の方々は集中力を切らさぬよう、スコアメイクに努めておられましたが、スティンプメーターで11.8フィートに仕上げられた高速グリーンと、雨でランの出ないフェアウェイは全ての選手を苦しめ、普段のスコアからはかけ離れた成績となってしまった選手もあったようです。 本大会のペアリングについて、各県大会では1組に同一チーム2名がペアリングされますが、今回は決勝大会ということで、1組に同一チームのプレーヤーのいない、まさに「ガチンコ勝負」のペアリングとしており、スタート時には緊張感が高まりますが、ゴルフというスポーツの持つ特有の持ち味と申しましょうか、ホールを消化するにつれ互いに親近感とある種の連帯感が生まれ、ホールアウトの頃には和気藹々とした雰囲気となっています。 大会を通して見知らぬ企業の方々とコミュニケーションをはかり、人と人との素晴らしい繋がりから企業同士の交流につながっていく。 これこそが「実業団対抗ゴルフ選手権」開催の意義であり、その真髄であります。 さて、全ての組が無事にホールアウトされ、表彰式を兼ねた懇親パーティが催されました。 第2回の優勝は㈱豊田自動織機様(愛知県大会優勝チーム)が248ストロークで栄冠を手にされました。第2位は254ストロークで㈱NTT西日本東海様(第1回東海決勝大会3位)。第3位は㈱コマツ様(岐阜県大会優勝チーム)が258ストロークで入賞されました。 また、個人表彰では優勝が前田正昭様〔三重県 ㈱ジェイテクト〕、第2位には中村行宏様〔愛知県 貝沼建設㈱〕、第3位には桂川博行様〔愛知県 ㈱豊田自動織機〕がそれぞれ入賞されました。 そして何と13番ショートホールでは、加藤久視様〔㈱ダンロップスポーツ中部〕がホールインワンを達成されました。ご自身初のホールインワンだそうで、参加選手全員からの大きな拍手喝采に、照れくさそうにしておられました。ホールインワン賞としてPGAシニアサイン入りキャディバッグや榊原温泉ゴルフ倶楽部プレー(ペア)ご招待券・中日劇場ペアチケット・名古屋ドーム野球チケット(ペア)が贈られました。 第3回の実業団対抗ゴルフ選手権は県大会、東海決勝大会共に平成24年中に開催が予定されており、その日程が発表されました。参加選手は互いに今日の健闘を讃えあい、次回への新たな闘志を胸に秘め、第2回実業団対抗ゴルフ選手権 東海決勝大会が閉幕となりました。

ダイジェストムービー

団体戦:優勝チーム

団体戦入賞企業 合計ストローク
優勝 ㈱豊田自動織機 248
準優勝 ㈱NTT西日本 東海 254
3位 ㈱コマツ 258

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団体戦優勝:㈱豊田自動織機
出場選手:桂川 博行選手・山下 茂選手・伊藤 道弘選手・三浦 佳太選手

まず始めに、アマチュア競技の大半が平日開催の中で、土曜日の競技を企画・運営して頂いた主催者、榊原温泉ゴルフ倶楽部、大会関係者の方々へ深く感謝いたします。

我々、豊田自動織機は初参加ですが、“絶対優勝するぞ”と自らにプレッシャーをかけ大会に臨みました。
大会当日は、個人戦とは違う団体戦独特の緊張感の中でスタートし、降り続く雨と寒さの試練も与えられました。
しかし、条件は全員同じです。「絶対に諦めない」「1打1打を大切に」と心に言い聞かせて最後までプレーした結果、目標の優勝を勝ち取る事ができました。今回の大会を通じて、改めてゴルフの楽しさや、諦めない大切さを感じています。
今後は、次回の大会でも好成績が収められるよう、仕事とゴルフの両立に精進したいと思います。
また、皆様と次回の大会で再会できることを楽しみしています。

個人戦:優勝者

個人戦入賞者 ストローク
優勝 前田 正昭 選手(㈱ジェイテクト) 77
準優勝 中村 行宏 選手(貝沼建設㈱) 79
3位 桂川 博行 選手(㈱豊田自動織機) 79

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個人優勝:前田 正昭 選手(㈱ジェイテクト)

この素晴らしい大会の決勝大会で個人部門の連覇ができましたことを非常に嬉しく思います。
大会当日は実力の拮抗する素晴らしいメンバーとラウンドさせていただき、自分の持てる力を引き出すことができた事で、晴れて優勝の栄冠を手にすることが出来ました。 ただ、個人的には今大会で団体戦のシードを勝ち取りたかったので、それについては残念に思います。

毎日忙しく仕事をこなしながら競技ゴルフに参加する事はその両立が難しく、今回ご参加の方々は皆同じ状況下で日々努力されている事と存じますが、与えられた条件の中で如何にして自分がスキルアップできるかを研究しながらゴルフに取り組んでおります。

最後になりますが、いつも本当にご尽力していただいている主催者側の方々、同伴して下さった参加者の方々に心より御礼を申し上げ、ご挨拶と致します。

ホールインワン 達成者

ホールインワン 達成者:加藤 久視 選手
(企業名:㈱ダンロップスポーツ中部)

<大会成績>
団体戦:15位 / 個人戦:97位

<ホールインワン達成ホール>
13番ホール(178ヤード)

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 チームでの優勝を目指して参戦したこの大会ですが、朝からの雨とショットの悪さに今一つ乗り切れないラウンドスタートでした。 スコアも悪く、※印(※印=チーム内のワーストスコア)が頭をかすめました。ハーフ終了時点のスコアは100を超える勢いだったのです。

 昼食を終え、気分一新後半へ望むも、パーどころかボギーもとれず、いよいよ100超えが見えてきました。「早く18ホール終了して帰りたい」との思いが込み上げたのを覚えています。

 そして迎えた13番ショートホール178ヤード。「乗ればいい」というより「真直ぐ飛べば良し」と半ば諦めの気持ちで6番アイアンを手にアドレスに入り、無心で振ると力も入らずテークバックもスムーズに上がるもので会心の一打となりました。

 雨にも負けず、風にも負けず、ピンに向かって一直線。これでパーは取れると安心した瞬間、グリーン上からボールが消えました。もしかしてグリーンオーバーかな?と思った瞬間、前組より「入った!!!」との歓声が上がりました。

 打った自分がその瞬間に思ったことは「ゴルファー保険に入ってない・・・」。人生初のホールインワンをこのような盛大な大会で達成できたことに、感動どころか逃げ出したくなったのは自分だけではないでしょうか。 表彰式のことを考えると、その後はゴルフどころではなく18ホール終了。何とか100を切ることができたのも、結局はホールインワンのお陰でした。

 表彰式が始まり、上位チームが表彰されていきます。しばらくしてホールインワンの発表がされて表彰台へあがることに・・・。優勝チームより大きな歓声が上がったように思います。壇上で保険に入っていないことを明かすと、笑いとともに暖かい拍手にかわりほっとすると同時に改めて感動を覚えました。

 今ではこの大会でホールインワンを達成できたことを誇りに思っており、ゴルフは本当に良いスポーツだと痛感しています。