ゴルフ用品のメーカーチーム、ブリヂストンスポーツセールスジャパン株式会社チームのエース馬庭啓史選手。彼のゴルフのベースは他のスポーツにあった。
「私はもともとテニス専門だったんですよ。何せ小学生の頃から夢中でしたから。」今もなお、瑞浪テニス協会会員として、ジュニア育成にも力を入れている馬庭選手。温厚な性格そのままの表情で、馬庭選手は語りだした。
「ゴルフを始めたのは入社がきっかけです。とはいっても、入社から5年間はゴルフ部門所属ではなく、テニス部門所属だったんですよ。だから、ゴルフを始めたといっても、社内コンペに出るか、お取引先のコンペに呼んでいただくかという程度でした。」 「それでも、社内コンペでラウンド中に先輩に教えていただいて、結果が伴うと嬉しくって、100切りを目標に、週2回ずつ練習をするようになりました。」
「すると、テニスとゴルフの腰やひざの使い方が似ているとつくづく思うのです。ゴルフの上達はテニスの上達に繋がるのでは、と練習が非常に楽しかったですね。」と語る馬庭選手。テニスで身につけた腰やひざの動きが有効だったのか、100を切るまでにはそれほど時間を必要としなかったようである。
「丁度100を切れるようになった頃、ゴルフ部門へと異動になり、異動になった早々、『試合に出ろ』と言われました。半信半疑のまま、中部アンダーハンディキャップゴルフ競技に参加したところ、本当に面白くて、面白くて、あっという間にはまってしまいました。」 「実は私には、同じく試合好きの兄がいて、彼はHDCP5。すぐ近くにシングルになった見本がいるというのは、本当に参考になりますよ。また一緒に練習したり、ラウンドしているとなかなか勝てなくて、闘争心を駆り立てられ、より一層練習に身が入ります。これは大きな利点ですよね。でも、いつまでも負けっぱなしは嫌です。いつかは兄に勝ちたいと思って練習していますが、まだまだ遠く及びません。先ずは今年中にシングルハンディになって、一歩でも近づきたいですね。」「今はそれを現実のものとするために、週1回の打ち込みと、左手1本でのアプローチとパター練習、それに腹筋とランニングを週に2回ずつやっています。まぁこれは今も続けているテニスにも有効だからなんですけどね。」
「今、練習場のレッスンプロに教えていただきながら、スイング改造中なんです。また先日、ブリヂストン契約のトーナメントプロにアドバイスをいただけたので、それも生かしながら、必ず目標達成します。」と最後は力強く宣言してくれた。