本年で5回目の開催となる「愛知県実業団対抗ゴルフ大会」では、他県大会に負けず劣らず毎年激しい戦いが繰り広げられている。今回取材を行ったのはその愛知県大会で奮闘する、㈱ドリームメディカルチーム(以下、ドリームメディカル)だ。

チームのキャプテンを務めるのは、会社の代表であり、普段からラウンド前とラウンド後には必ず練習を欠かさない、チームの中でも突出して練習熱心な竹田雅彦選手。「練習あるのみ!」と豪語する竹田選手だが、そのリーダーの姿勢と言葉が体現されるように、チームの成績は大会毎によくなってきており、これまでの大会では果たせていない“東海決勝大会進出”の切符もいよいよ今年は視界に入ってきた。

この日も第5回大会に向けてメンバー揃って練習ラウンドに訪れていた選手のみなさんに、大会前の心境と併せて、チームの想いを取材した。

取材:金子・三宅(京和カントリー倶楽部)

第1回大会から毎年徐々に、着実に上位へ

第1回大会から連続出場中のドリームメディカルが実業団対抗選手権へ出場するきっかけとなったのは、代表の竹田選手が通っていたゴルフ練習場のオーナーに「企業で参加する大会があるから出場してみては?」と勧められたことだったそうだ。

竹田選手が偶然にも京和カントリー倶楽部のメンバーだったことから、馴染みのあるコースでの開催ということもありすぐさま参加を決意。その時点ではドリームメディカルにゴルフ部はなく、大会といえば社内で行われるゴルフコンペのみ、ましてや会社で大会へ出場など全く経験がなかったが、元々ゴルフをする社員が多かった会社の風土もあり、メンバーはすぐに集結。実業団対抗選手権出場の為に結成された「ドリームチーム」が誕生した。

ところが、大会初出場の第1回大会では団体戦44位という悔しい結果に。「最初の結果は最下位から数えた方がはやかった」と笑顔で話してくれたが、当時は相当悔しかったに違いないだろう。この悔しさをバネに、第2回大会以降着実に順位を上げ、前回の第4回大会でも、僅差のスコアで予選突破こそ果たせなかったものの、しっかりと上位に食い込んできている。第1回大会以降の練習の成果がチーム全体に現れ、徐々にそして確実に順位が上がってきているのだ。

ここでの練習ラウンドあるのみ。

会社の代表でありチームのキャプテンである竹田選手に“チームで取り組んでいること”を聞くと「ここでの練習ラウンドあるのみ」という一言が返ってきた。 ごく当たり前の返答にも感じるが、この言葉の裏には竹田選手のゴルフ哲学、そして大会とゴルフに対するチーム全員の熱意が秘められている。

ラウンド前やラウンド後には必ず練習している姿が印象的な竹田選手について、チームメイトの宮田選手も「彼ほど理論を考え、熱心に練習する人はいない」と語る。 ラウンド前に練習出来るよう、他の選手より1時間半早くコースへ来場して練習し、ラウンド後も他のメンバーが帰宅した後に練習に励んでいるというのだ。

実際に竹田選手は大会に向け、自らのスケジュールを調整しながらゴルフの出来る日は必ず予約をし、チームでの練習ラウンドが出来ない日も個人でプロをつけて練習をしている。決して時間に余裕がある訳ではない、会社の代表という責務を負い、むしろこの時期は季節的にも繁忙期だという。にもかかわらず、わずかに空く時間を惜しまず、ストイックに練習を続ける彼の姿が波及し、チームにもやる気と活力を与えているのだ。

ゴルフは好きじゃなかった。

年齢制限がない実業団対抗選手権について、前出の宮田選手は当初ハンデを感じたと言う。しかし言い訳をすることもなく、ジムでのトレーニングで筋力と体力UPに励みつつ、昨年からは本格的にレッスンの受講も開始している。 以来、現在も平日は仕事終わりに練習場に通い、土日は練習ラウンドへ、というのが習慣となるほど熱心にゴルフに取り組んでいる。その練習の成果はスコアにも如実に表れており、一昨年の第3回大会では107だったスコアが、昨年の第4回大会では91と確実に伸ばしてきている。

宮田選手曰く、「もともと登山が好きで、最初はゴルフが好きなわけではなかった。しかし練習でうまくできなかったことを反省し次に活かす、その積み重ねをしているうちに楽しさや挑戦意欲が湧いてきた。」とのこと。大会の参加理由も、決して桁違いのライバルばかりではないと感じた大会にやはり“挑戦欲”が湧いてきたから、だそうだ。

チームの別のメンバーで、第1回大会からドリームメディカルのチームの一員として連続出場している杉浦選手は「大会で良い成績を残すのも大事だが、チームでこの実業団の大会に出場し続けることが出来たこと、そして目標をもって取り組めたこと、これら1つ1つが自分の誇りでありプライドである。」と笑顔で語ってくれた。満面の笑顔それ自体が「楽しむことが大事」というメッセージであり、実業団という大会、そしてチームでのゴルフを存分に楽しんでいる何よりの証拠なのだろう。

いざ、東海決勝大会へ!

来る第5回大会に向けての豊富を伺ったところ、やはりまずは上位15チームに与えられる「東海決勝大会」へ出場することを目標にしているとのことだった。順位は確実に伸びてきている。昨年19位の実績からすると、15位以内は決して不可能な成績ではないだろう。
第1回大会では44位だったチームが4年の歳月を経て、いよいよ東海決勝大会初出場となるか。日々の練習の成果が試される運命の日まであとわずか、もしかするとドリームメディカルが大会のダークホースとなるかもしれない・・・そんな予感さえさせる、今大会で注目したいチームの1つである。

株式会社ドリームメディカル

<実業団対抗ゴルフ選手権での成績>
第1回 愛知県大会 団体戦 44位
第2回 愛知県大会 団体戦 29位
第3回 愛知県大会 団体戦 34位
第4回 愛知県大会 団体戦 19位

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