昭和34年5月に設立した東海ガスケット工業株式会社(愛知県豊田市青木町)は、自動車部品を主体とするガスケットの製造を主に行っている会社です。ガスケットとは、中身が漏れ出ると困る部分の部品と部品の合わせ面に挟んで使用するものです。液体やガスなどは、わずかな隙間でも漏れてしまいますが、ガスケットを挟んでしめることによりその応力で隙間を埋め、漏れを防ぐことが出来ます。日進月歩の勢いで変化する市場のニーズに合わせた新規製品の開発・生産にも余念がなく、現在は、従来のガスケットはもちろん、流体のシ-ル以外の、「熱」、「音」を遮断する部品や、「燃費向上」に寄与する部品などに力を入れており、これからも今まで培ってきた技術力を糧に、新たなステージへとチャレンジを続けているとのことです。そんな自動車業界の下支えをしている東海ガスケット工業㈱チームにスポットライトを当ててみました。社会人である以上、人間力が問われるゴルフは、取引先との接待や、コミュニケーションを図る場としてもかかせないスポーツとなっています。エチケット・マナー・フェアプレーの精神など周囲に対する気配りも大切なゴルフ、どんな想いで取り組んでいるのか取材をしました。
取材:金子・小川(京和カントリー倶楽部)
東海ガスケット工業㈱チームは、第5回大会から大会に参加をしていますが、初めての愛知県大会では、6位に入賞する程の腕前を兼ね備えたチームです。その年の決勝大会では、33位と振るいませんでしたが、翌年の第6回愛知県大会では、5位入賞。第6回決勝大会では9位入賞と確実に順位を上げております。目標は「トヨタ系の強豪企業と肩を並べられるところまでいって表彰台に上がりたい!」と三宅社長が意気込みを語ってくれました。社長とも分け隔てなく話す選手の方々の様子からチームワーク良さが伝わってきます。
「愛知県実業団対抗選手権に参加するきっかけとなったのは、三宅社長が新聞で大会を知ったことが大きなきっかけです。ゴルフ人口が減る中で、『新しい人に勧めていきたい。』という想いもあり、大会に参加することになりました。会社にゴルフ部としての活動はありませんが、年に3回親睦コンペを開催し、プライベートコンペなども開催しており、お客様とラウンドをすることもあるので、失礼のないよう20代の若手にもゴルフを教えるといった取り組みもしています。ただゴルフを教えるのではなく、エチケットやマナー、ルールといったことも含めて指導をしているとのことで、ゴルフというスポーツを勧めていきたいという社長の想いが伝わってきます。
そんな東海ガスケット工業㈱チームで、どのような練習をしているか、選手の皆さんに尋ねたところ、週1回~週3回は練習をしており、毎週木曜日は練習会と称し参加できる社員には参加をするよう声を掛けているとのこと。社内でゴルフをする社員が25名ほどおり、練習会には10名近く集まることもあるようで、会社の近くに練習場(トヨタゴルフ)がある為、仕事が終わってから行きやすく、練習がしやすい環境であることが大きいと話してくれました。ゴルフは個人スポーツですが、この実業団対抗ゴルフ選手権においては、個々の力だけでは限界があり、チーム内の底上げをしていかないとなかなか上位には食い込むことができません。しかし、チーム全体として活動、コミュニケーションを密にすることによって、個々の能力が伸びているのではないでしょうか。選手同士が切磋琢磨している様子から、選手、チームとしての熱い想いを感じることが出来ます。
選手たちに練習ラウンドをしている際の様子について聞いてみると、練習ラウンドでは、技術的なことももちろんですが、コースの戦略について考える事が多いそうです。グリーンを奥から攻めたり、グリーン奥にOBがある箇所に注意をしたりとコースのチェックを行い、大会当日に備えます。練習ラウンドには、3回程訪れていますが、楽しくラウンドをすることを大切にしている印象が強いチームです。仲が良いというだけではなく、技術も伴っているところが、このチーム、企業としての強みではないでしょうか。また大会に参加するメンバーの選抜(選手登録6名中、4名選抜)については、将来を見据え、常に上位を狙えるチーム作りを意識しているとのことでした。
最後に、社長でもある三宅選手のゴルフの魅力について尋ねたところ、「個人プレ-ではあるが、同伴者(周り)への気配り等の協調性が養われ、又レクリエーションとして楽しめる」「コミュニケーションが深まり、仲間意識がより一層強くなり職場の士気向上につながる」という2つを上げていただきました。
仕事とは、人と人との繋がりや関わり方がとても重要であることはもちろんですが、その関係性や人柄を知る上で、「楽しみながら学び、遊べるスポーツ=ゴルフ」はとても魅力的なスポーツです。社内のコミュニケーションをとても大切にしている東海ガスケット工業㈱チームの話をお伺いしていると、個人スポーツであるゴルフがチームスポーツであることを改めて強く感じさせてくれます。日程を調整しながら練習ラウンドに訪れた日々、果たして今年の目標である「トヨタ系の強豪企業と肩を並べられるところまでいって表彰台に上がりたい!」という目標を達成する事ができるのか!?練習ラウンドの成果を試される日がいよいよ訪れます。