第16回 実業団対抗ゴルフ選手権 全日本決勝大会レポート
2025年10月25日(土)三甲ゴルフ倶楽部 谷汲コースにて、「第16回 実業団対抗ゴルフ選手権 全日本決勝大会」が開催されました。
今年の大会では、愛知・岐阜・三重の各県において、県大会出場権を懸けた予選大会が実施されました。
各地の代表たちは熾烈な予選を勝ち抜き、その後、県大会本戦での激戦を経て、ついに全日本決勝大会への出場権を手にしました。
さらに、関西大会・関東大会でも、わずか上位5チームのみが全日本決勝大会への切符を獲得できるという狭き門。
各地域の誇りと名誉を懸けた戦いが繰り広げられ、まさに“地域代表の精鋭たち”が集う全国規模の舞台となりました。
大会当日、選手たちは早朝から入念に自身のコンディションを整え、決戦のティーグラウンドへ。
コースはまさに“決勝仕様”。今年5月に開催した日本プロゴルフ選手権の最終日のピンポジションを再現!
グリーンのスティンプは12.4、コンパクションは22.5とプロ仕様のグリーンに仕上がりました。
高速かつ硬質なグリーンは、まるでガラスの上を転がるような繊細さを要求し、選手たちの集中力とタッチの精度を極限まで試しました。
特に下りラインでは、わずかな力加減の違いが命取りとなるほどの速さで、ボールがカップをすり抜けるシーンが何度も見られました。
「少しでも強ければオーバー、弱ければ曲がらない」――そんな声が各ホールから聞こえてくるほど、選手たちは神経を研ぎ澄ませ、ひと打ちごとに呼吸を整えながら挑みました。
一方で、この難関グリーンを読み切り、繊細なタッチで攻略した選手たちは、観客から拍手を受ける場面も。
まさに実業団の名にふさわしい、ハイレベルな戦いが繰り広げられました。
そして注目の結果は――
抜群の安定感とチームワークで最後まで粘り強く戦い抜いた(株)ヤマガタヤが、237ストロークで見事優勝!
昨年は届かなかった悔しさを胸に、1年間積み重ねてきた努力と結束の強さが、ついに結果として実を結びました。
個人戦では、(株)ヤマガタヤの石崎隼大選手が72ストロークで優勝。難しいコースコンディションの中、2位に3打差をつけ初優勝となりました。
来年の第17回大会でも、今年同様に予選会の開催が予定されており、各地でさらなる激戦が予想されます。
「全日本No.1」の称号を懸けた頂上決戦――次なる舞台で、どのチームが新たな歴史を刻むのか。
今から目が離せません。
団体戦:優勝チーム
| 団体戦入賞企業 |
合計ストローク |
| 優勝 |
(株)ヤマガタヤ |
237 |
| 準優勝 |
三甲(株) A |
237 |
| 3位 |
(株)豊田自動織機 高浜 |
240 |

- 団体戦優勝:株式会社 ヤマガタヤ
- 出場選手:井上 幹朗・石崎 隼大・浅賀 勇人・菊池 祐菜
難易度の高いコースセッティングの中で、チームのエースが本当に素晴らしいプレーを見せてくれたことが、今回の優勝につながったと思います。
他のメンバーも“優勝”という言葉を意識しすぎず、プレッシャーを感じずに自分たちのプレーに集中できたのが良い結果を呼び込みました。
また、会社として日頃からゴルフを推奨し、練習環境やサポート体制を整えてくださっていることにも深く感謝しています。
職場の仲間や上司の応援が、私たちのモチベーションの源になっています。
この優勝に満足することなく、来年はさらなる高みを目指し、2連覇を視野に入れてチーム一丸となって努力を続けていきたいと思います。
個人戦:優勝者
| 個人戦入賞者 |
ストローク |
| 優勝 |
石崎 隼大 |
72 |
| 準優勝 |
中川 拓海 |
75 |
| 3位 |
深谷 悦之 |
76 |

- 個人優勝:石崎 隼大 選手(株式会社 ヤマガタヤ)
グリーンが非常に速かったため、常に“手前から攻める”ことを意識してプレーしました。
ドライバーの調子は決して万全とは言えませんでしたが、その分、アプローチとパッティングでリズムを取り戻し、スコアをまとめることができました。
この谷汲のグリーンは本当に繊細で、一瞬の気の緩みが大きなミスにつながるほどの難しさでしたが、最後まで自分を信じてプレーできたことが結果につながったと思います。
そして何より、チームの一員として優勝に貢献できたこと、そしてこの喜びを会社の社長に良い報告として届けられたことが本当に嬉しいです。