昭和17年7月に設立した株式会社FTS(愛知県豊田市鴻ノ巣町)は、自動車部品である燃料タンク、燃料タンク周辺部品、エンジン部品、ハイブリット部品の設計、製造ならびに販売、鋼板の加工・販売をしている企業です。社名である「FTS」は、Fuel Total Systems(フューエル トータル システムズ)の頭文字を取っており、「燃料タンクシステム全体の開発・生産を目指していく。」という意味でこの名称になったようです。ひとつのことを探求し続けるという精神が社名からも感じられます。そんな株式会社FTSを取材するきっかけとなったのは、チームとして練習に取り組んでいる姿がとても印象的だったことがきっかけでした。お休みの調整も難しい中出来る限りメンバーを招集し皆でラウンドを重ねています。1人の力だけで勝つことが難しい実業団対抗ゴルフ選手権をチームとしてどんな取り組みをしているのか。話を伺ってみました。
取材:金子・小川(京和カントリー倶楽部)
実業団対抗ゴルフ選手権に参加するきっかけとなったのは、「楽しそうだし第1回大会だと記念にもなるね。」という社内のゴルフ好きメンバーの間で交わされた会話が参加のきっかけだったようです。そんな記念すべき第1回大会で見事8位入賞を果たし、東海決勝大会へと駒を進めました。しかし東海決勝大会では力を出し切ることが出来ず、最下位の30位に終わってしまいました。その時にまだまだ実力が足りないね。という会話をチームでしたことを今でも覚えているようです。
そこから時を経て昨年第7回大会にメンバーを底上げし臨みましたが、悪天候でハーフ集計となってしまい、57チーム中22位に終わってしまいました。西日本決勝大会へ参加するには15チーム以内に入る必要があり、決勝大会へと駒を進めることができませんでした。悪天候とはいえ悪天候時の対応力が不足していたと感じたメンバーは、今年から練習ラウンドを確りと回り、悪天候時でも対応ができるよう取り組みをしています。5月頃からラウンドに取り組み7月の大会へ向けて着実に練習を重ねてきています。果たして練習ラウンドの成果を出すことができるのか。日頃から練習ラウンドに取り組んでいる選手の皆さんを知っている私たちも非常に大会が楽しみです。
今大会は登録メンバー6名、大会に参加するメンバーは4名と決まっています。大会に参加する選手をどのように選抜しているのか伺ったところ、社内の各部署で行っている社内コンペ上位メンバーを募集して集めているとのことでした。京和カントリー倶楽部でのスコア2ラウンド合計の最小ストロークで順位を決め4名の選抜を行っています。各メンバーホームコースを持っており、競技に参加することで技術はもちろんのこと、メンタル部分の強化も図ってきました。さらに練習ラウンドでは、コースマネジメントを意識し各自の弱いところ、攻めるところを理解し戦略を立て練習に取り組んでいます。
今大会の特徴でもある団体競技という視点で大会の魅力についてお伺いをしたところ、「個人それぞれの実力を横のつながり(ペア)で協力しあい、自分だけ良くなるのではなく団体競技としての成果になる戦いを行います。結果がどうであれ、その反省をしてまた次に繋がる練習に向けて新たな目標を作り挑戦する気持ちで取り組んでおります。」といった回答が返ってきました。自分だけでなく、チームとして成果を出すということがポイントだと思います。これは仕事にも=するのではないでしょうか。㈱FTSでは、冒頭でも紹介しましたが、燃料タンク及び燃料タンク周辺部品の設計、製造、販売をしています。総合力で各職場の精鋭を揃えて製品開発、製品設計、生産準備、製造メンバーで、社員1人ひとりが新たな価値を創造し、お客様に喜ばれる商品、サービスを提供しています。ひとりで成果を出すことは難しいですが、チームとして成果を出す。そんな会社での取り組みがこの団体競技でも垣間見ることができました。㈱FTSチームは第1回大会の8位入賞を目標として掲げています。チームとして取り組んだ成果を結果として出すことができるのか。7月8日(土)に戦いの火蓋が切って落とされます。