株式会社ケイアイワールド(愛知県安城市)は、平成5年4月に工作機械・工具商社として設立をしました。主な事業は、工具の再研磨、リサイクル加工、強化コーティング、オリジナル工具の販売です。超硬ボールエンドミル“家康シリーズ”や超硬エンドミル“光圀シリーズ”といった商品を世に出し熊谷社長(岡崎市出身)ならではのユーモアのあるシリーズ名が目を引きます。再研磨、リサイクル加工を手掛けていることからも環境とコストパフォーマンスを最優先に考え、『お客様と共に生きる』という会社としての姿勢が伝わります。大会1ヶ月前から毎週、練習ラウンドに来て下さり大会に掛ける熱い想いを持った株式会社ケイアイワールドに話を伺いました。
取材:金子・小川(京和カントリー倶楽部)
株式会社ケイアイワールドチームは、第3回大会より出場し、第4回・5回・6回大会では決勝大会へ進出している実力のあるチームです。
大会参加のきっかけはチームのリーダーであり、会社の社長でもある熊谷吉法選手が、実業団で行われる大会を探していたところ知人に紹介され、すぐに参加を決めました。「いつも一緒に仕事をする仲間と共に戦い、会社を知ってもらえる良い機会」と、仕事にもゴルフにも全力で情熱を注ぐ熊谷選手の熱い気持ちが伝わってきました。会社の代表でありつつも、アスリートゴルファーである熊谷選手の闘争心に火を付けた大会であることがわかります。
大会出場メンバーの選抜は実力主義だというケイアイワールドチーム。現在、ゴルフ部は8名程で活動し、仕事後などに各々練習に取り組み、週1回は会社の仲間でラウンドをし、切磋琢磨しているようです。
大会ラウンド中に意識している事を尋ねると熊谷種秀選手は、「チーム戦ではありますが、自分との戦いが大きいです。とにかく成績表の自分の名前に米印がつかないように… 米が付いてしまっても、ブランド米のような米でありたいですね。」と謙虚ながらもチームワークを一番に考えるところに団結力を感じました。
会社の仲間とチームで戦う本大会は、お揃いのウェアで参戦し団結力を高めているチームは珍しくありません。
一方、ケイアイワールドチームはウェアだけではなく、キャディバッグまでもお揃いで、見た目から団結力の高さが伺えます。大会に向け揃えたお揃いのウェア・キャディバッグはゴルフ部から部員へ支給という社長の熊谷吉法選手からの粋な計らいで実現しています。
社長でありリーダーでもある熊谷吉法選手は、独立後約10年間は仕事以外考えられなかったと言います。
熊谷選手は、「だからこそ今、ゴルフが出来ることが幸せ。仕事を一生懸命やっているからこそゴルフに本気になれる。仕事は楽しくやらないと、ですよ。」と仕事への情熱を燃やし続けている姿が、チームワークの向上に繋がっていると感じました。チームのメンバーからは、「社員がやりたいことをやらせてくれる」「ゴルフが出来る環境を社長が用意してくれる」と、仕事もゴルフも環境を整えてくれる社長・リーダーを慕う姿がとても印象的でした。
元々、ゴルフ好きな社員はいたが、個人の活動のみでゴルフ部は存在していなかったというケイアイワールドチーム。ゴルフ部発足は本大会への参加がきっかけとなっているようで、「これからどんどん新しい部員を入れてレベルアップをしていきますよ。楽しみにしていてください。」と、熊谷選手からはさらにゴルフ部が強くなる確信のある笑みを見せてくれました。
9回大会の目標を伺うと、「まずは決勝大会へ進出することが一番。そしてトヨタの強豪と肩をならべられるところまでレベルアップしていきます。」と意気込みを語っていただきました。
最大の目標である決勝大会進出は果たせるのか。
「トヨタの強豪と肩を並べる」という目標を今大会で可能にしてしまいそうな熊谷選手の自信に満ち溢れる意気込み、その意気込みに確実に喰らい付くメンバー達とのチームワークが本大会を盛り上げてくれる予感がします。
<愛知県大会>
第3回:団体 24位
第4回:団体 4位
第5回:団体 6位
第6回:団体 5位
第7回:団体 31位
第8回:団体 30位
<西日本決勝大会>
第4回:団体 25位
第5回:団体 12位
第6回:団体 14位