第11回 三重県実業団対抗ゴルフ選手権 大会レポート

  • 個人優勝1
  • 団体優勝2
長く停滞している梅雨前線は、一旦、南海上に下がり、それでも南南西からの風が湿った空気をもたらしておりました。コースには充分すぎるほどの水分が含まれており、フェアウェイからでも場所によっては、フライヤーを警戒する必要があるほどでした。

スタート前の選手は、グリーンの状態が気になりながらも、他の選手のボールの転がりを余所目に、自分のルーティーンを辿るかのよう足早に練習場へ向かう姿が見受けられました。練習場では、榊原特有のドッグレッグしたコースはどう攻めるか、プレイヤーはユーティリティークラブなどの200ヤード前後のクラブを入念にチェックしている様子が伺えました。本日のグリーンスピードは、12.3フィートと梅雨時期のコンディションとしては、球足の速さに驚き、ボールが止まるまでのイメージ作りを何度も繰り返しているようでした。

スタートは雨天の影響により30分遅れの8:00ティーオフ。恒例のスタート呼び出しの案内とともに緊張の面持ちでティーアップする選手は、今年は新型コロナウィルスの影響で、アマチュア競技もほとんど開催することが出来なかったせいか、試合慣れしている選手にも、いつも以上の張り詰めた空気が漂っておりました。トーナメントは中盤を迎えるとバーディーを重ねる選手、じっと我慢のパーとの戦い、早いグリーンに中々調子が出ない選手など、スコアがバラつき始め、久しぶりに見る太陽の日差しが、選手の腕を焼き始めました。そんな中、集中力を維持しスコアを求める選手がホールアウトし始め、クラブハウス内のスコアボードにスコアが記される度に、優勝の行方は混沌を極めました。

そして栄冠を手にしたのは、センコー㈱がトータル225ストロークで悲願の初優勝、続いて2位が232ストロークで亀山急送㈱、大会5連覇を目指していた本田技研工業㈱ 鈴鹿製作所Aチームが241ストロークと惜しくも3位という結果になりました。個人の部は、67ストロークで亀山急送㈱の後藤繁生選手が2位と6打差をつけてフィニッシュ。
団体戦の上位10チームが、本年10月17日(土)に当倶楽部にて開催される西日本決勝大会の切符を手にしました。夏を告げる日差しを浴びて真っ黒に日焼けした選手たちが、決勝大会でも、活躍することを誓い暑い1日の幕が閉じました。

団体戦:優勝チーム

団体戦入賞企業 合計ストローク
優勝 センコー㈱ 225
準優勝 亀山急送㈱ 232
第3位 本田技研工業㈱ 鈴鹿製作所Aチーム 241

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団体戦優勝:センコー㈱
出場選手:髙野健汰選手・濱田拓也選手・伊達真一選手・伊藤知彦選手

昨年は、団体戦3位と言うこともあり今年こそはと意気込みを持って本大会に臨みました。練習ラウンドも重ね、仲間と切磋琢磨する時間を共有できたことが勝因につながったと思います。プレー中、幾度と無くリーダーズボードを見ては、チームの皆が善戦しているスコアを確認し、途中で崩れないようにとお互いに相乗効果が良い方向に働いたと思います。毎日雨が降っていたにもかかわらず、グリーンの転がりも非常に良く、最高のコースコンディションのなか、自分のゴルフに集中できたことが素晴らしい結果となりました。10月の西日本決勝大会では、3位以内いや欲を言えば優勝目指して頑張りたいと思います。残り3ヶ月で、チームとしての団結力をさらに強固なものとし、強い志を持って臨んで参ります。最後に、悪天候にもかかわらず、このような素晴らしいコースに仕上げていただき、スタッフの皆様に、厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

個人戦:優勝者

個人優勝1
個人戦入賞者 ストローク
優勝 後藤 繁生 67
準優勝 髙野 健汰 73
第3位 濱田 拓也 75

h3_individual

個人優勝:後藤 繁生 選手(亀山急送㈱)

今日は出だしからバーディー発進で、次にボギーボギーと続いたことから、どうなることかと内心ヒヤヒヤしていました。決してショットの調子が良かったわけでは無いですが、パターがイメージ通りに転がり、15メートル10メートル6メートルと自分の思い描いたラインにボールを乗せることができました。個人としての優勝も非常に名誉ではありますが、仲間が皆70台のスコアで回れるよう、決勝大会までの3ヶ月、お互いにアドバイスをしながら良いチームを作っていきたいと思います。良い環境のもとプレーをさせていただき誠にありがとうございました。