第9回 実業団対抗ゴルフ選手権 西日本決勝大会 大会レポート

平成30年9月1日(土)「第9回実業団対抗ゴルフ選手権 西日本決勝大会」が岐阜県の谷汲カントリークラブで開催されました。 愛知県、岐阜県、三重県、関西の各大会を勝ち抜いた、39企業41チーム、総勢164名の参加により熱い戦いの火蓋が切って落とされました。 当日は雨が降ったり止んだりと、不安定な天気が続きました。ですが、選手は雨を気にすることなく念入りなパッティング練習や、ショットの調整をされていました。グリーンコンディションは10.3フィート、コンパクション22.0とややウェットコンディションとなりました。これにより、状況は一変し、ピンをデッドに狙う選手が続出し、各社横一線の展開となりました。 今大会はカートナビが導入され初めての大会となり、各ホールごとにナビにスコアを入力し、18ホール終了後にカートにてスコア確認を行いアテスト終了という今までの大会とは違った形式になりました。選手にもリーダーボードを確認し、同じチームメートのスコアや自分の現在の順位が一目で分かりより、競技志向が高まりました。また、カートナビを利用し、同伴者のスコアが動くたびに一喜一憂する姿は、ゴルフというスポーツを通じて今まで知らなかった企業戦士同士の絆が深まる瞬間でもありました。 決勝大会ともなると、バーディ合戦の熾裂な戦いではありますが、一つのプレーが雌雄を決する緊張が繰り返されます。どの企業もユニホームを揃え、1人で戦っているのではなく、皆で戦っている姿が垣間見られチーム戦ならではの風景がそこにはありました。 台風21号の影響も午後を回ったところから風向きが変わり、谷汲特有の回る風が選手を翻弄し、グリーンの微妙なアンジュレーションが繊細なタッチを狂わす、この厳しい条件の中で見事コースを読み切ったのは、三人のトータルスコア242ストロークの㈱ヒマラヤでありました。2位には、キムラユニティー㈱、3位には岐阜車体工業㈱という結果となりました。 個人優勝は74ストロークにて初出場の佐藤工業㈱ 多田 一紀選手でした。これを機に会社全体としてゴルフに取り組めるようになれば嬉しいと喜びを語って頂けました。 各企業の選手の皆様は表彰式にてお互いの労をねぎらい充実感に満たされた表情でした。また、来年の県大会を見据え今から気合を入れる企業の方々も多くみえました。今から来年の第10回実業団対抗ゴルフ選手権が楽しみとなりました。

団体戦:優勝チーム

団体戦入賞企業 合計ストローク
優勝 ㈱ヒマラヤ 242
準優勝 キムラユニティー㈱ 242
3位 岐阜車体工業㈱ 244

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団体戦優勝:㈱ヒマラヤ
出場選手:笠井崇嗣選手・松下裕治選手・林昭悟選手・矢崎宏明選手

昨年の決勝大会が終わった直後から、今日のこの日を目標としていました。昨年は12打差で準優勝という屈辱的な敗退でしたので、「打倒トヨタ」とし今大会での優勝は必ず果たさなくてはならない使命でした。 今大会はカートナビでチームメイトの状況が分かった為自分がここで踏んばらないといけないなと思う事ができ、集中力を切らすことなくプレーする事ができました。僅差ではありましたが、優勝する事ができとても嬉しく思います。それと同時に使命を果たす事ができた達成感でいっぱいです。 しかし、ここで気を緩める事無く、来年に向けての新たな目標が出来ました。来年は岐阜県大会で前人未到の4連覇、さらに決勝大会での2連覇が目標です。それを達成するべく、さらに技に磨きをかけたいと思います。

個人戦:優勝者

個人戦入賞者 ストローク
優勝 多田 一紀 74
準優勝 後藤 繁生 75
第3位 柏井 紳吾 75

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個人優勝:多田 一紀 選手(佐藤薬品工業㈱)

まず優勝出来て驚いています。調子が良かった訳では無く、特に谷汲cc特有のグリーンの形状に戸惑い、前半はパーパットが思う様に入りませんでした。雨が降って来た事もあり、徐々に強めに打つ様に心掛けてきてからグリーンのタッチとラインが合ってきました。 優勝の2文字を意識したのはINコーススタートなので後半となるOUTコース5番を迎えた頃から、「我慢すればいける」と思い出しました。8番でバンカーに捕まり、微妙な2メートルの下りパットが入り、最終9番も最後のぱーパットは7メートルが残りましたが、しっかりストロークしようと無心で構え、カップにボールが沈んだ瞬間「勝った!」と思いました。 個人的には大満足の結果ですが、来年は是非団体戦で優勝ジャケットを着れる様に、チームワークを高めていきたいです。 最後に、この様な素晴らしいコースを提供して頂いた関係者に感謝の意を込めご挨拶とさせて頂きます。有難うございました。