第5回 三重県実業団対抗ゴルフ選手権 大会レポート

平成26年6月21日(土)に榊原温泉ゴルフ倶楽部にて第5回三重県実業団対抗ゴルフ選手権を開催、過去最多となる50チームの参加により三重県ナンバー1を決定する激闘が繰り広げられました。 本大会の開催も5回を数え、毎回参加される企業においては、一企業で2~3チームを投入して勝利を目指す企業が増え、新聞やテレビで大会を知って新規参入される企業もあり、回を重ねるごとにますますの盛り上がりを見せております。 「曇りのち雨」の天気予報で迎えた当日ですが、全くと言って良い程降らず、逆に日差しがないことで暑くもなく寒くもないゴルフ日和となりました。 定刻となり、恒例の「儀式」である、ローピングされたティグラウンドの中でのスターターによる競技説明と企業名・選手名のアナウンスを受けた後、大会看板と装飾の施されたティーマークの前に立ち、後続選手や応援団の方々が固唾を飲んで見守る中でのティーショットは、相当な緊張を強いられ、ここで普段通りのショットを放つ事は並大抵の精神力では難しいと思われます。この「儀式」は普段のゴルフではまず味わえない時間で、まるでプロゴルファーのような気分を味わう事も出来、ショットが上手く行っても行かなくても「次回こそは」とか「またあの場に立ちたい」と思ってしまうような不思議な魅力があり、本大会のメインイベントと言って良いほどです。 さて、ラウンドが始まり、思い思いの攻略法でコースに挑んでおられましたが、高速グリーンがウリの本大会、今回も13フィートという仕上がりで選手たちを待ち受けました。この高速グリーンの攻略がスコアメイクのカギとなり、13フィートのグリーンで如何に2パット以内に収めるか?が勝敗を左右したようです。 パットに苦戦する選手が多くラウンドの流れは良くはなかったものの、コース内のいたる所で歓声が沸きあがり、16番の谷越えのショートホールではホールインワンの快挙も達成する選手もあり、ホールアウトされる皆様の笑顔が印象的でした。 また、今回の大会ではルール上の問題で予期せぬ2ペナルティを課せられた選手や、残念ながら失格となった選手がありました。ゴルフにおいては様々な状況やトラブルに遭遇する事は多々あると思います。その際、プライベートゴルフでは「何となく」とか「これでいいのでは?」といったルール解釈や処置をしても何事もなく過ぎて行きますが、「競技」ゴルフである本大会ではルールを理解する事もスコアに直結する大事な要素となります。実際にチーム競技ですから自分だけの事では済まないだけに、技術研鑽もさることながらルール習得も大切な事であるとあらためて実感致しました。 アテスト会場でスコア提出の後は、チーム員同士でスコア掲示板を見ながら一喜一憂する姿があちこちで見られ、本日のゴルフについての報告や反省について談笑して最終組を待ち、いざ表彰式へ。 栄えある優勝は (株)ADEKAが4回目の出場にして初優勝(247ストローク)。過去の3回で常に上位に位置してきたチームだけに、悲願の優勝となりました。準優勝には昨年の優勝チーム(株)第三銀行Aチームが入賞(247ストローク)。第三銀行Aチームは表彰の壇上にて「自社のエースが欠場となった今回は苦戦を覚悟したが何とか入賞出来ました。」とコメントされました。第3位には(株)安永が252ストロークで入賞。(株)安永チームは過去の大会から5位から4位へと徐々に順位を上げての3位入賞であるだけに、次回大会には更なる期待がかかります。 そして今回は、優勝チームが同スコアでしたので、大会規約に則り4人目のスコアの比較にて優勝チームを決定することとなりました。4人目は※(コメ)と呼ばれて不名誉な事とされますが、今回のように優勝の行方を左右する事もあることから、ラウンド途中でスコアを崩してコメを覚悟したとしても、決して大叩きが許されるという訳ではなく、1打でも縮める努力が必要となります。 個人戦では前田正昭選手(ジェイテクト)が75ストロークで通算4度目の優勝。準優勝には同じく75ストロークの綛田二啓選手((株)安永)(※同ストロークは年長者上位)、3位には米川直樹選手(三重大学)が入賞されました。また、ホールインワンを達成した近藤敦司選手(パナソニックデバイスマテリアル(株))にも記念品が贈られ、大喝采の中で大会の幕を閉じました。 これにて愛知・岐阜・三重の各県大会が終わり、いよいよ次回はそれぞれの上位チームが集って東海ナンバー1を競う「第5回実業団対抗ゴルフ選手権 東海決勝大会」が9月6日(土)に榊原温泉ゴルフ倶楽部にて開催されます。さらに9月27日(土)には第1回関西実業団対抗ゴルフ選手権も開催されます。 そして、第6回三重県実業団対抗ゴルフ選手権は平成27年6月27日(土)の開催が決定しており、早くも来年の熱戦への期待が高まります。

団体戦:優勝チーム

団体戦入賞企業 合計ストローク
優勝 ㈱ADEKA 247
準優勝 ㈱第三銀行 A 247
3位 ㈱安永 252

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団体戦優勝:㈱ADEKA
出場選手:服部 直人選手・中西 慎也選手・ 中森 幸紀選手・川瀬 武士選手

ご挨拶にあたり、本大会の開催にむけてご尽力頂きました、榊原温泉ゴルフ倶楽部、中日新聞社、三重テレビ放送、関係者の皆様にまずは心より御礼申し上げます。

我々チームADEKAは、本大会に第1回大会から参加させて頂いています。
第1回大会は準優勝、第2回が7位、第3回が4位といずれも上位の成績を残すことができました。
しかし第1回大会から主将を務めて頂いた先輩が今年の3月に退職された時、『実業団で優勝したかった』と悔しそうにしていた姿を見て私達は『今年こそは絶対に優勝するぞ!』を合言葉に全員で練習に励み、ようやく今回優勝することが出来ました。すぐに先輩に連絡したところ、心より喜んで頂き、やっと恩返しができた気持ちです。

また、今回の優勝は同スコアとなった第三銀行さんとの『※(コメ)勝負』となった為、まさに全員で勝ち取った優勝であり、喜びもひとしおです。 本大会一番の楽しみは、他のゴルフ場では体験できないグリーンの速さと厳しいピンポジションではないかと思います。
我々の実力以上に厳しいセッティングに四苦八苦しながらも毎回楽しくプレーさせて頂いています。
また、もう一つの楽しみは他の企業の方々との交流だと思います。
どの企業の方々とペアリングして頂いても楽しくプレーすることができ、とても良いコミュニケーションの場にもなっています。
今回ご一緒して頂いたチームの方々、本当に有難うございました。

9月6日の東海大会には三重県大会優勝者の名に恥じないプレーで上位目指して頑張ります。

個人戦:優勝者

個人戦入賞者 ストローク
優勝 前田 正昭 選手(㈱ジェイテクト) 75
準優勝 綛田 二啓 選手(㈱安永) 75
3位 米川 直樹 選手(三重大学) 77

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個人優勝:前田 正昭 選手(㈱ジェイテクト)

ここ数年体の状態が芳しくなく、他の試合においても思うような成績の残せない中、当日は今回チーム優勝されました(株)ADEKAの選手とラウンドするペアリングで、その若き力に感化され自身の集中力を保つことができ、優勝することが出来ました。

団体表彰では4位となり、私としてはその順位に満足していましたが、我がチームのメンバー各々が「自分を振り返ると、もう少し頑張れたかもしれない。」との反省の声が上がり、チームとしての成長を感じました。 東海決勝大会まで2か月余りですが、チーム員には今回のこの気持ちを忘れることなく、全力を尽くして戦おうと誓い合いました。そして私自身もチームへの貢献と、果たせなかった個人3連覇に再度チャレンジしたいと思っております。

最後に、今回の開催にあたりご尽力いただきました関係者各位に心より御礼を申し上げ、ご挨拶と致します。